製造担当者の声

宮下裕華(みやした ゆか)課長
製造二課責任者


川越製袋にプリンタ薬袋の製袋1号機が導入された20年前から一貫して、薬袋の製造を担ってきました。1台の機械から事業を始めた当初は懸命に作業をしてもクレームが多く、涙を流した日も…。そんな現場の想いを汲み取り、平成15年頃から「のり検知装置」の本格的な開発がスタートしました。キーエンス社のカメラと工業用のソフトを組み合わせて作られた弊社の「のり検出装置」は平成18年1月に北海道新技術・新製品開発賞「奨励賞」を受賞。平成19年11月に札幌市優良工場に選定されるきっかけにもりました。
この開発があったからこそ、私は日々安心して仕事に取り組めるようになりました。日本トップクラスの機械の回転数で需要に応えながら、確かな品質を維持できるようになったのです。
袋を綺麗に貼るには、様々なコツがあり、機械のメンテナンスが欠かせません。現在は薬袋の責任者として、この20年で培った技術と経験を後輩たちに伝えながら日々仕事に取り組んでいます。
川越製袋の自慢はオペレーターがみな「ものづくり」に対して真摯で真面目なこと。全ての工程において信頼できる同僚がいます。社員が一丸となって作っている綺麗な薬袋は自信を持ってみなさんにおすすめできる製品です。

のり検出装置について

薬袋を作る上で「糊」が確実についているかを確かめることは、商品の品質を維持するために欠かせないことです。しかし、機械を高速で回しながら、人間の目だけで確認することには限界があります。のり検出装置は、カメラでのりの貼り付け部分を写し、ソフトを使って貼り付けが適切に行われているかを判定するものです。この機械の開発によって川越製袋の商品は確実な品質を維持できるようになりました。H24年には経済産業省の「ものづくり補助金」を取得し、機械の更新も実施しています。

住吉聡(すみよし さとし)部長
工場管理責任者


袋作りの要となる前工程の「裁断」を担当すると共に、製造現場全体の責任者として現場の統括をしています。
袋作りは「紙の選定」「印刷」に始まり、「裁断」「糊付け」「梱包」までがセットになっています。『品質は工程の中で作り込もう』というのが弊社のモットー。最後の工程にお客様がいるという考えのもと、1つ1つの工程でレベルの高い仕事がが出来るよう、確実な仕事を心がけています。
僕の場合は自分自身が「納得のいく」仕事がしたいと日々思っています。前工程の裁断の際は、なにより刃物の管理が欠かせません。切れ味が鈍るとそのまま品質に影響が出ます。研磨のタイミングはもちろん、どの指に力を入れるかなど、研磨の細かな技術は日々の仕事の中で磨いてきました。
袋の製造はほとんどが機械化されているとは言え、経験に裏打ちされたオペレーターの技術によって、製品の品質が維持されています。川越製袋には全ての工程に技術の高い仲間たちがいるので、僕も安心して次の工程にバトンを渡すことができています。